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『ケアリング・ストーリー』と介護や看取り

今年は高齢の家族が入院し、介護の生活を一瞬、覚悟しました。
幸い、予後がよく、家族はもとどおりの生活を送ることができています。

『家で生まれて家で死ぬ』を刊行した際、在宅診療の第一人者である新田國夫先生の本も読み、熊本と札幌で、地域の医療者を迎えてシンポジウムも開催しました。

▼「家で生まれて家で死ぬ / 三砂ちづる」
https://mitsui-publishing.com/newrelease/misago01

▼家で生まれて家で死ぬシンポジウム in 札幌 暮らしの中の「生」と「死」を考える
https://mitsui-publishing.com/mpnews/20190103

心の内では準備をしていたつもりでおりましたが、いざそのときになると、動揺するものです。

家族の入院は『ケアリング・ストーリー』の編集作業中でしたので、三砂ちづるさんにも励ましていただきました。

日本が近代国家になって以降、なすすべもなく家で看取りをしていた時代から、医療によって救われるケースが増え、看取りの現場も在宅から病院へ、移行しました。そして今、家で死にたいと願っても、そのためには「覚悟と準備」が必要、とされる時代になったと、三砂さんは言います。

自分のことは、自分の希望通りに決めればよいのですが、家族の看取りとなると、当然のことながら本人の意向を聞いておかなくてはなりません。
できれば、本人が元気なうちに、話し合っておけるとベストです。

ご家族が元気なうちは、お正月にそぐわない話題ではありますが、逆に休みも明けて忙しい日々に突入すると、きっかけもつかみにくいもの。
介護や看取りが視野に入ってきたならば、この『ケアリング・ストーリー』から、近しい人と話題にしてみるのは、いかがでしょうか。

ケアリング・ストーリー

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