[Webマガジン]ケアリング・ストーリー

  1. 「第24回(最終回) 言わないこと」ケアリング・ストーリー

     ある新聞の投書が話題になっていた。もう人生の晩秋を迎えようとしている年齢のご夫婦らしい。妻の方からの投書である。夫の学生時代の彼女だった女性が、末期がんになった。

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  2. 「第23回 もうひとりのわたし」ケアリング・ストーリー

     10年住んだブラジルでは、小さな子どもや、愛しい人、親しい人に対して呼びかけるとき、”~nho”(ニョ)という、英語で言えば、diminutive、というか、「小さい」という意味の語尾をつける。パウロという男の子は、パウリーニョと呼ばれるし、ジョゼは、ゼジーニョと呼ばれる。

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  3. 「第22回 結婚」ケアリング・ストーリー

     結婚というのは誰にでもできるものだった。誰にでもできるものだった、というか、誰にでもできるように、人間はシステムを作ってきた、ということだったと思う。

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  4. 「第21回 女性の活躍」ケアリング・ストーリー

     中米のエルサルバドルに来ている。面積は九州の半分くらい、人口も650万を切るから、埼玉県と兵庫県の間くらいの人口。小さな国であるが、中米の国は、他の国も規模としてはそんなに変わらない。

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  5. 「第20回 家で死ぬ」ケアリング・ストーリー

     訪問診療の現場にいるドクターが、先日、「自分でこういう仕事をしているわけですから、自分も家で死にたいと思う。でもそれにはいろいろ覚悟とか、準備とかが必要ですよね。でも、必要な覚悟も持って、準備もして、家で死にたい。せっかくこういう仕事をしているんだし……」とおっしゃっていた。

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  6. 「第19回 帰りたい家」ケアリング・ストーリー

     住むところ。衣食住と言われるのだから、もちろん大切なことだ。住むところがない人は全力で、受けられるところから、支援を受ける権利がある。

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  7. 「第18回 文明の衰退」ケアリング・ストーリー

      どの国にもどの地域にも、そこが一番栄えた、という時代があるんだな。このあたりが一番栄えていたのは、モヘンジョダロの時代だね。それからもう、ずっと、衰退し続けているんだよ。今もね。

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  8. 「第17回 小学校」ケアリング・ストーリー

     子どもの頃はよかった、とか、若い頃はよかったとか、おっしゃる方が少なくないのだが、ちっともそう思っていない。子どもの頃は、全然、楽しくなかった。何がそうさせたのか知らない。人のせいでも時代のせいでもないと思う。徹底的に不機嫌な子どもだった。写真を見ても笑っている顔がほとんど、ない。

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  9. 「第16回 出生地主義」ケアリング・ストーリー

     日本人とは誰か、というのは、とても一言では説明できない。 日本人とは誰だろうか。日本国籍を持つ人か、日本国籍はなくても、日本人を先祖に持つ人か、日本に住んでいてこれからもずっと日本に住んでいたい人か、あるいは日本に住む、住まないにかかわらず、日本人でありたい人か、日本語を話す人か。

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  10. 「第15回 見ない勇気」ケアリング・ストーリー

     ネット上で連載などしているのに、何をいうか、と言われそうではあるが。 ネットとかS N Sに書かれていることで、見たくないことは、見ない勇気、というのがほんとうに、必要だと思う。見たくないものは、見なければいいのだ。

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