ケアリング・ストーリー / 三砂ちづる
ブラジルで子どもを育て、日本で父を介護し、夫を看取った疫学研究者が、人生の後半に綴るエッセイ。「父の元気なときは、これ食べすぎちゃ『からだにわるいよ』と言い、認知症になってなにもわからなくなってからは、食べないと『からだにわるいよ』と言ってしまう娘は、どうすればよかったんだろう、と、いまも、わからない」。介護や看取り、家族や夫婦の関係などを、国際母子保健の世界を渡り歩いた経験を交えて浮き彫りにする。誰かを気にかけたり、大切に思うこと=「ケアリング」という言葉から広がった25篇のストーリー。
目次
- 七回忌/最期まで自分の意思で過ごすには/からだにわるい/ロングショットの喜劇/家で死ぬ/言わないこと
- 生活という永遠/スペイン風邪/生理学的プロセス/妊娠中絶について
- 早くしなさい/子どもに選ばせる/見ない勇気/小学校/帰りたい家/もうひとりのわたし
- 出生地主義/文明の衰退/女性の活躍/望む未来/結婚/スタイルを作る/仲良くするために
著者プロフィール
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書籍情報
判型: 四六判
価格: 1,800円+税
ISBN: 978-4-907364-29-8
発売日:2022年12月12日
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