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人類がニュースで滅亡しないために〜タイトルが決まるまで〜

 『フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ』が生まれたきっかけについては、前々回のブログで書いた。
 次に大きな問題は、書名をどうするか。
 タイトルの決まり方は、本によってさまざまだ。
 いちばん困らないのは、企画発案と同時にほぼ確定のタイトルが浮かんでいるとき。編集作業を進めながら、著者をはじめ、いろんな人に意見を仰いで決めるのもおもしろいが、七転八倒するときもある。
 今回はふと、SNSで友人から意見をもらおう! と思いついてご協力いただいた。
 アイディアは次の4つ。

 A)親子で読めるニュースの正しい疑い方
 B)フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ
 C)人類がニュースで滅亡しないために
 D)ニュースはどうして間違える?

 Dの「どうして間違える?」には、「わかりやすい」「長く使えそう」などの意見があった。
 裏人気があったのはC。本文中の「僕は時々、人類は進化しすぎたメディアによって滅ぶのじゃないかと考える」という一文からのアイディア。「これしかない!」という熱い票もあったが「個人的には好きだけれど、不吉なイメージはやっぱマイナス」と結局他の選択肢をとった方もちらほら。
 投票数ではAとBが拮抗した。しかしAの、「正しい」と「疑う」の組み合わせが「子どもにはわかりにくい!」というわりと強硬な反対が(子ども層から)あったため、Bに決定。(こう書くと消去法みたいですね。そういうわけではありません)「子どもと一緒にニュースを見ていて、全部を信じちゃダメなんだよ、と言いたいのだけれどどう伝えてよいかわからない。いま切実に欲しい」というコメントも。タブレットに夢中になっている子ども

 ところでずいぶん前の話だが、森達也さんのもっとも売れてる本は『いのちの食べかた』だと聞いた。
 食育という言葉があるけれど(屠殺は食育の一環ですよね?)、メディア・リテラシー教育をあらわすのにいい言葉が、出てこないだろうか。情育とかメディ育とかメリ育とか?
 いいアイディア思いついた方がいたら、おしえてください。

【新刊情報】森達也『フェイクニュースがあふれる 世界に生きる君たちへ』

なぜ「海外だったら普通の記者」の望月さんだけが浮いてしまうの?
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