デンマーク式 生涯学習社会の仕組み / 坂口緑,佐藤裕紀,原田亜紀子,原義彦,和気尚美

レゴの発祥地デンマークは教育制度も創造的。カラフルで様々な型のブロックを組み立てるように、学校内外に多くの学びが用意され、一人一人に適した進路を選択できる。進学・就労への移行支援、若者の政治参加、フォルケホイスコーレ、公立図書館などのキーワードから、ひとりひとりの声を聞くオーダーメイド型の教育制度を概観する。

本書のための調べ物をしながらたびたび感嘆したのは、デンマークにおいて「教育」のもつ意味が思いのほか広く、深いという点である。
最大の特徴は、学校教育を意味するフォーマルな教育制度に加えて、多種多彩なノンフォーマルな教育制度が整備されている点である。

(「はじめに」より)

目次

  1. デンマークの学校教育 [坂口 緑]
  2. すべての若者の移行支援と多層的な学びの場 [佐藤 裕紀]
  3. 若者に影響力を [原田 亜紀子]
  4. デンマークの成人教育制度 [原 義彦]
  5. デンマークの公共図書館プログラム [和気 尚美]

著者プロフィール

坂口 緑  (サカグチ ミドリ)  (著/文)

1968年、東京都生まれ。明治学院大学教授。学術修士。オーフス大学客員研究員を経て現職。共著に『コミュニタリアニズムのフロンティア』(勁草書房)、『ボランティア活動をデザインする』『テキスト生涯学習』(共に学文社)、共訳書に『タイムバインド』(ちくま学術文庫)ほか。

佐藤 裕紀  (サトウ ヒロキ)  (著/文)

1983年、千葉県生まれ。新潟医療福祉大学講師。修士(教育学)。デンマーク教育大学客員研究員を経て現職。共編著に『北欧の教育 最前線』(明石書店)、共著に『ヒューマンライブラリー』(明石書店)、『比較教育学のアカデミック・キャリア』(東信堂)、『ノンフォーマル教育の可能性』(新評論)ほか。

原田 亜紀子  (ハラダ アキコ)  (著/文)

1971年、東京都生まれ。広島大学教育開発国際協力研究センター研究員。博士(教育学)。慶應義塾高校教諭(社会科・公民分野)を経て現職。著書に『デンマークのシティズンシップ教育』(慶應義塾大学出版会)、共著に『デンマークのユーザー・デモクラシー』(新評論)、『北欧の教育最前線』(明石書店)。

原 義彦  (ハラ ヨシヒコ)  (著/文)

1966年、長野県生まれ。東北学院大学教授。博士(学術)。宮崎大学、秋田大学、ロスキレ大学客員研究員等を経て現職。著書に『生涯学習社会と公民館』(日本評論社)、共著に『社会教育経営論』(理想社)、『Folkehøjskoleに行こう』(ビネバル出版)ほか。

和気 尚美  (ワケ ナオミ)  (著/文)

1983年、埼玉県生まれ。三重大学情報教育・研究機構招へい教員。博士(図書館情報学)。三重大学情報教育・研究機構助教を経て現職。著書に『越境を経験する』(松籟社)、共著に『北欧の教育最前線』『多文化社会の社会教育図書館・博物館・公民館がつくる「安心の居場所」』(共に明石書店)、『文化を育むノルウェーの図書館』(新評論)ほか。

書籍情報

判型: 四六判
ページ数: 328頁
価格: 2,800円+税
ISBN: 978-4-907364-27-4
発売日:2022年10月28日

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