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11.302019
新刊誕生秘話「ママ友が森達也さんを大プッシュ!」
「フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ」の発売日が近づいてきました。今回のブログは、この本が出たきっかけをご紹介します。
出張時には子どもを預かってもらい、シーズンごとに子ども服のおさがりをいただき、食の安全への不安や政治への苛立ちもお互いシェアしあえる友人がいます。ほんとうにありがたい存在。
彼女は、お子さんが通う学校の広報委員をずっと務めています。あるとき、彼女が責任者の号の広報紙で、「SNSの使い方」をテーマにするからちょっと見てほしい、と言われました。見せてもらった原稿は私のほうが勉強させてもらうくらい。
たとえばスティーブ・ジョブズは、自身の子どもにスマホやタブレットの使用を制限していたそうです。しかも平日は使わない、週末の少しの時間だけという厳格さ。平日も少しはありかなあ、と考えていた甘さを思い知り、我が家もジョブズに倣うことにしました。
さてその広報紙の記事でオススメとして紹介されていたのが、森達也さんの『世界を信じるためのメソッド 僕らの時代のメディア・リテラシー』。ただ残念ながら、もう古本でしか手に入らない状態でした。友人は、古本を買い学校図書室に寄贈するという熱の入りようでした。
そこまでする親御さんがいるなら、まだまだニーズはあるのでは? ということで誕生したのが『フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ 増補新版世界を信じるためのメソッド』。
本書には、ジョブズのエピソードのような「スマホは1日何時間」とか「何年生から持たせればいい」という話が載っているわけでは、ありません。
森達也さんはこう言います。
メディア(テレビやネット)はときには迷うし、ときには間違う。
だから、いろんな視点を集めること。
無条件に信じないこと。
EU離脱を問う国民投票のとき、フェイクニュースが深刻な影響を社会に与えたイギリスでは、2020年から学校でフェイクニュースを取り上げるそうです。
日本では、まだそういう場がありません。(公教育でぜひ取り入れてほしいですが)
子どもや親友達とそんな会話が出たときは、この本をきっかけにいろいろ話してみてもらえたら、うれしいです。
【新刊情報】森達也『フェイクニュースがあふれる 世界に生きる君たちへ』 なぜ「海外だったら普通の記者」の望月さんだけが浮いてしまうの? メディアのからくりがわかる1冊。12月10日発売です! https://mitsui-publishing.com/newrelease/fakenews