安積宇宙

  1. なつかしい未来の国からバナー_青空と一本の木

    「第25回 ワイタンギデー2022」

     想像してほしい。 ある時から近所に、数人の今まで見たことないような出立ちの人たちが引っ越してきた。その人たちの中には、新しい宗教を勧誘してくる人や、今までなかったようなビジネスを始める人、そして行いが荒れた人たちもいた。

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  2. 路地

    『生きたいように生きる〜移動の自由〜』安積宇宙

     表面が荒い大きめの石畳に、数歩進むたびに車イスの前輪が引っかかる。その度に近くを歩いていた人がスッと車イスの前を持って引っ張ってくれて、進めるようにしてくれた。お礼をいう間もなく、パッと去っていってしまうのは、コロンビアの首都・ボゴタの人たちだった。

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  3. なつかしい未来の国からバナー_青空と一本の木

    「第24回 ワイタンギデーに思ったこと」

     マオリの祝典 ワイタンギデーの式典は、朝五時から始まっていた。私たちは少し遅れてしまったけれど、到着すると、朝日が登る前の暗闇の中に、厚着した人たちが賓客たちのスピーチの様子が拡大されているスクリーン前に集まっていた。

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  4. なつかしい未来の国からバナー_青空と一本の木

    「第23回 ダニーデンと環境問題」

    鳥の楽園 私の仲良いニュージーランドの友達は、一緒に歩いていてプラスチックのごみを拾う人たちが多い。そして、私の友達に限らず、ニュージーランドには生活の中で、環境問題について考え、行動している人が多いように感じる。

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  5. なつかしい未来の国からバナー_青空と一本の木

    「第22回 私がヴィーガンになったわけ」

    自分の選択で 私の母は、彼女が二〇歳の頃にベジタリアンの食生活と出会い、それ以降、玄米菜食の生活をしている。そのおかげで、私も生まれた時から、動物製品をほとんど食べずに育ってきた。子どもの頃は、それがあたりまえだったので、珍しいことだという認識はもちろんなかった。

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  6. なつかしい未来の国からバナー_青空と一本の木

    「第21回 ニュージーランドの総選挙2020」

    高校生も選挙を語る国 今年の元旦の空は、不気味な雰囲気を醸し出していた。オーストラリアの山火事からの灰が私の住む街まで飛んできて、一日中空が黄色かったのだ。すっきりしない一年の始まりだなと思っていたら、一月の終わりから、新型コロナウイルスがどんどん広がっていった。

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  7. なつかしい未来の国からバナー_青空と一本の木

    「第20回 仕事までの道」

    卒業半年前から始めた就活 大学三年生の時に受講していた「コミュニティーとオーガニゼーションについて」という授業に、「ストッピング・バイオレンス・ダニーデン(SVD)」という団体の代表をしているシナモンさんという方がゲスト講師として来てくれた日があった。

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  8. なつかしい未来の国からバナー_青空と一本の木

    「第19回 地元から始まる未来のこと」

    毎週土曜日の楽しみ ここ数年の私の週課は、毎週欠かさずファーマーズマーケットに行くこと。ニュージーランドは、大抵どんな街も、土曜日か日曜日のどちらかに、地元の農家さんや、お惣菜やお菓子屋さん、そして、場所によっては手作りアクセサリー屋さんによるマーケットがある。

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  9. なつかしい未来の国からバナー_青空と一本の木

    「第18回 ニュージーランドでのコロナ生活」

    お互いを守る対策 ニュージーランドのコロナウイルスに対しての迅速な対応は、世界中から注目されている。 アーダーン首相率いる政府の判断による厳しいロックダウンのおかげで、8月中旬まで100日間以上、ニュージーランドはコロナの感染はゼロだった(帰国して感染が見つかった人たちを除く)。

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  10. なつかしい未来の国からバナー_青空と一本の木

    「第17回 ドロシーさんの思い出と戦争の記憶」

     ドロシーさんとお会いしたのは、二〇一九年の一〇月の終わり頃だった。ドロシーさんは、私が会った中で一番長生きの人だった。家族ぐるみの友人の紹介で、ご自宅にお邪魔すると、自らお茶を入れてもてなしてくれた。

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