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春は、小熊秀雄賞の季節です。

春は、小熊秀雄賞の季節です。
言論弾圧の時代、自由や理想を歌い上げ詩壇に新風を送ったとされる彼の作品は、今なお新たなファンを生んでいます。

その小熊の名を冠した現代詩の賞が、小熊秀雄賞。
毎年4月に最終選考会が開かれ、新たな受賞作が生まれます。「該当作なし」の年もある、気骨ある賞としても知られています。

今年は史上最長とも言われる4時間半の選考会を経て、姜湖宙さんの第1詩集『湖へ』が受賞作に決定しました!
おめでとうございます!!

受賞者コメントで姜湖宙さんは次のようにコメントされています。

「敬愛する詩人、小熊秀雄の名を冠したこの賞の受賞の知らせを受け、とても厳粛な気持ちでいます。戦時中に多くの文学者が体制に迎合していく中で、孤立しながらも最後まで抵抗を続けた小熊秀雄の生き様に、今、改めて感銘を受けます」

コメント全文はこちら(小熊秀雄賞の公式サイト)
http://blog.livedoor.jp/ogumahideo/archives/52193517.html

さて同月、2022年の小熊秀雄賞受賞作、津川エリコさんの『雨の合間 Lull in the Rain』の新版を、多くの方々のご協力により出版することができました。

『雨の合間』は、北海道出身でアイルランドに30年住む詩人の、日英2言語で書かれた詩集。

とても読みやすく、難解なイメージの現代詩ではないという点で、今年の受賞作『湖へ』と併せてお読みいただくのもおすすめ。

越境文学やジェンダーの視点からもおもしろいものが見えてくるかもしれません!

 

雨の合間 Lull in the Rain

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