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グローバルサウスの片隅で
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12.202024
「第9回 荷物の多さについて(前編)」グローバルサウスの片隅で/ 三砂ちづる
旅支度について。どこかに出かける時、荷物を作ると思う。荷物を持ってくれるお付きの人がいつでもいればいいのだが、そんな人をいつも従えている人などこの民主社会にあってほとんどいないので、みんな荷物を自分で持つ。
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12.62024
「第8回 アオザイ」グローバルサウスの片隅で/ 三砂ちづる
世界で最もエレガントでセンシュアルな民族衣装、として名高い、アオザイ。ベトナムの民族衣装である。スタイルとしては長いチュニックにパンツ、とも言えるスタイルであり東南アジアに広がる巻きスカート系の伝統衣装とはかなり違う。
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11.162024
「第7回 衣服にひかれていく(後編)」グローバルサウスの片隅で/ 三砂ちづる
雨の日に着物を着る時の足元は、まずは、いわゆる利休下駄に爪皮、と呼ばれるカバーをかけるのがよい、と教えてもらっていた。利休下駄というのは、細い二枚刃の付いている下駄で、それはそれは、格好が良い。
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11.12024
「第6回 衣服にひかれていく(前編)」グローバルサウスの片隅で/ 三砂ちづる
あえてひらがなで「ひかれる」と書いてみた。ある衣服にひかれる。ひかれるのだ、どうしようもなく。これが着たい、これを身に付けたい、これが好きで気に入っている。それはもう一体どこからきたのかわからない。霊的なもの、としか言いようがない確かさと輝きを持って私たちに迫るので、抗えない。
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10.182024
「第5回 キラ」グローバルサウスの片隅で/ 三砂ちづる
チベット仏教の国、ブータンは、標高の高いところにある国だから、気温は下がる。いかなる意味でも熱帯の国ではない。ブータン国民は民族衣装をよく着ている、というか、ブータンでは公式の場では、キラとゴという民族衣装を着なければならないことになっている。
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9.202024
「第3回 ブラジルの民族衣装(前編)」グローバルサウスの片隅で/ 三砂ちづる
アジアの民族衣装が好きだった。アフリカのものも好きだ。とにかく民族衣装に心奪われてきた。国際保健、という仕事を選んでいたから、いわゆる現在グローバルサウスと呼ばれており、一昔前は第三世界と呼ばれていた国々に出かけることが多かった。
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9.62024
「第2回 サロン、サンポット」グローバルサウスの片隅で/ 三砂ちづる
アジアの伝統衣装には、いくつかのパターンというか、類型があるように思う。前回のパキスタンのシャルワール・カミーズのように長い上着にパンツというスタイルもあるが、圧倒的に多いのは「巻きスカート」スタイル、というか長い布を巻いていくスタイルである。
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8.162024
「第1回 シャルワール・カミーズ」グローバルサウスの片隅で/ 三砂ちづる
40代なかばからきものを日常着として着始めておよそ20年経つが、なぜきものを着始めたのか、最初の理由は大変はっきりしている。わたしは、民族衣装フリークなのである。日常、今、世界中の誰もがきている西洋風の衣料とはちがう、民族衣装が好きなのだ。
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