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タネと食を守る、OKシードプロジェクトのご紹介

みなさんは豆腐や醤油を買うとき、「遺伝子組み換えでない」表示をチェックしていますか?

醤油ボトルのラベルこの表示が2年後、消えてしまうかもしれない、と言われています。
(その理由はちょっと複雑なので、知りたい方は注をご覧ください→注1)

さらには「ゲノム編集」された食品も登場し、消費者にとっては選択の自由をどう確保するか、世界的に関心が高まっています。

そんな中、日本国内でもゲノム編集トマトの苗が配布されはじめました。

日本政府はゲノム編集された食品を「遺伝子組換え表示制度の対象外」、つまり表示義務なし、としています(注2)。

それでは、ゲノム編集食品を避けたい消費者は、避けようがありません。。。
普通の野菜を育てたい農家さんも、「うちはゲノム編集してません」と明示する機会がないのは困ります——ということで、市民有志が立ち上げたのが、このOKシードプロジェクト。

かわいい双葉(ふたば)のイラストに、「ゲノム編集でない」と書いてあります。
もちろん「NO! GMO(遺伝子組み換え作物)」も!

わかりやすい4コマまんがもありますので、OKシードプロジェクトのサイトをぜひチェックしてみてください!!
【OKシードプロジェクト公式サイト: https://okseed.jp/

このOKシードプロジェクトに奔走してきた印鑰智哉さんによる初の単著をミツイパブリッシングから刊行予定です。ご期待ください!

(注)
1. 遺伝子組み換え原料の混入は、しっかり生産管理をしていてもゼロにするのは難しいとされています。そこで、現在の制度では、遺伝子組み換え原料の混入を5%以下に抑えている商品は、「遺伝子組み換えでない」と表示することができました。
ところが、2023年4月に予定されている制度の改定で、この表示が厳しくなります。
これまで「5%以下に抑えている」だったところを、「混入がないと認められる」大豆、とうもろこしや加工食品しか、「遺伝子組み換えでない」と表示できなくなるのです。

「5%以下」は少し混ざっているってことだよね、混入ゼロのほうがより安心!

という気もするのですが、この変更は、企業にとってたいへんな負担で、これまで消費者の声に応えて、がんばって「遺伝子組み換えでない」表示をしてきた製品が、「混入なし」まではできないため、表示をあきらめるケースが出てくるのでは、という懸念も上がっています。

もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。

【このままだと「遺伝子組換えでない」の表示がなくなる? なぜか分かりにくい、日本の遺伝子組換え表示 – KOKOCARA https://kokocara.pal-system.co.jp/2018/11/19/gmo-labeling/

2.【ゲノム編集技術応用食品の 表示の考え方について https://www.maff.go.jp/kanto/syo_an/seikatsu/iken/attach/pdf/index-57.pdf

 

種苗法改正を考える前に…おすすめの映画!

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