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3.82019
『多様性のレッスン』が『週刊金曜日』で紹介
『週刊金曜日』1222号(3/1/2019)「本箱」欄にて『多様性のレッスン 車いすに乗るピアカウンセラー母娘が答える47のQ&A』が紹介されました。
「問いは重いが、車いすで世界を飛び回る母と娘の答えは、
どれも生きることの肯定感に溢れている」
と本書の企画意図を汲んでいただいたかのような言葉に、短評ながらうれしさがこみ上げております。
重い質問に、ポジティブに答える
これは、差別社会に対して「そんな社会がおかしい」と声をあげつづけてきた母の遊歩さんと、小さいころから、世界にあふれる差別や暴力について、「社会にあるもの」と聞いて知ってきた宇宙さんだからこそ、説得力をもってできること。
宇宙さんは今年の帰国時に開催されたお話会「安積宇宙さんが見てきたニュージーランドの現在と地球の未来」で、こう語っています。
「FGM(注)とか聞かされて育つと、絶望するの当たり前じゃないですか。
ふわふわした希望ばかり見ていたら、その理想と違ったときの絶望がすごいですよね。しかも絶望からの立ち上がり方をおしえてくれない。でもそういうことをわかっていれば、〈生きているだけで希望〉と思えます」
現実に向き合った絶望から生まれる希望の言葉に、ぜひふれてみてください。
注)FGMとはFemale Genital Mutilation(女性性器切除)の頭文字を取った略語で、女性外性器の一部あるいは全部の切除、時には切除してから外性器を縫合してしまう慣習のこと。アフリカを中心に様々な民族の伝統的な女児の通過儀礼として、2000年以上も続いていると言われている。(「FGM廃絶を支援する女たちの会」ウェブサイトより)