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【発売まであと4日】お話会「安積宇宙さんが見てきたニュージーランドの現在と地球の未来」リポート

110日、札幌にて宇宙さんのお話会が開かれました。

題して”安積宇宙さんが見てきたニュージーランドの現在と地球の未来”(主催は宇宙さんの赤ちゃん時代に遊歩さんの介助をしていた広田まゆみさん!)。
まずはじめに、会場から宇宙さんに聞きたいことを挙げてもらって、そのテーマごとに宇宙さんがお話するという展開。

多様性のメリットは? という問いには
「メリットを問うこと自体に疑問があるのですが」と前置きしながら、「でも言葉で説明することも、大切だと思います」として、「多様性のある会社のほうが離職率が低い、という調査に言及しながら
「弱みと強みをどうしたらカバーしてみつけあえるかが多様性。弱みは誰かにカバーしてもらい、強みは生かすことができる。それが、多様性のメリットではないでしょうか」との回答でした。

ニュージーランドの大学に通う宇宙さんの海外生活について知りたい、という声もありました。
母の遊歩さんのおしえは、「人に手を借りて生きなさい」。
「『宇宙ちゃんはぜったい人に頼らなくなるから130個頼んで!』と遊歩は言うけど30個は多すぎ」と笑う宇宙さん。人に何かを頼むのはがんばっても日に5つくらい。(それっていわゆる健常の人レベルでは)大学の友人たちと、シェアハウスで楽しく暮らしているそうです。

「希望」を聞きたい、というコメントもありました。
小さいころから、世界にあふれる差別や暴力について、聞いて知ってきたという宇宙さん。
FGMとか聞かされて育つと、絶望するの当たり前じゃないですか。
ふわふわした希望ばかり見ていたら、その理想と違ったときの絶望がすごいですよね。しかも絶望からの立ち上がり方をおしえてくれない。
でもそういうことをわかっていれば、〈生きているだけで希望〉と思えます」

『多様性のレッスン』にも『自分がきらいなあなたへ』にも、
生きているだけで、存在するだけでいいんだよ
というメッセージが、何度も出てきます。
それは、きれいな理想論ではなくて、リアルな絶望から出てきた希望の言葉。
「生きているだけでいい」という言葉のもつ真の重みを、両手でやっと受けとめることができたような気がしました。


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