津川エリコ

  1. 「第16回 灯台へ」ダブリンつれづれ / 津川エリコ

     二〇年前の夏に泊まった小さな島のホテルの領収書が出てきた。それを捨てずに取っておこうと意識したことを憶えている。失くしたとは思わなかったので、時々、その一枚の紙きれがどこにあるのだろうと思うことがあった。

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  2. 「第15回 チェルシーフラワーショーと漱石」ダブリンつれづれ / 津川エリコ

     毎年五月、ロンドンのチェルシーで開催されるチェルシーフラワーショーに初めて出かけてみた。ロンドン三泊の旅行をリュックサック一つで済ませることが出来たのは、一緒に出掛けたダブリンに住む友人がロンドンにも家を持っていてそこに泊まることが出来たからである。

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  3. 「第14回 ローマの休日」ダブリンつれづれ / 津川エリコ

     一九五三年に制作された映画「ローマの休日」の印象はとても愉快で楽しいものだった。某国のアン王女を演ずるオードリー・ヘップバーンのようにスクーターの後ろに乗って颯爽とローマ市内を巡れたらどんなにかいいだろう。グレゴリー・ペックと一緒に、とは言わないが。

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  4. 春は、小熊秀雄賞の季節です。

    春は、小熊秀雄賞の季節です。言論弾圧の時代、自由や理想を歌い上げ詩壇に新風を送ったとされる彼の作品は、今なお新たなファンを生んでいます。その小熊の名を冠した現代詩の賞が、小熊秀雄賞。毎年4月に最終選考会が開かれ、新たな受賞作が生まれます。

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  5. 『雨の合間』をあさひかわ新聞でとりあげていただきました

    4/5発売の詩集『雨の合間 Lull in the Rain』のクラウドファンディング成功について「あさひかわ新聞」編集長の直言でとりあげていただきました。

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  6. 「第13回 タゴールを探して」ダブリンつれづれ / 津川エリコ

     セント・スティーブンス・グリーンを歩いていて偶然、インドの詩聖タゴールの銅像に出合った時、とても驚いた。銅像の存在を知らなかったのだ。この日、この公園の近くにあるホテルの前で知り合いの車に拾ってもらうことになっていた。待ち合わせの時間まで二十分ほどあった。

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  7. 『雨の合間 Lull in the Rain / 津川エリコ』が本日発売されました。

    アイルランド在住のバイリンガル詩人、津川エリコさんの詩集『雨の合間 Lull in the Rain』が本日発売になりました。この詩集は、クラウドファンディングにより多くの方のご支援のおかげで、出版することができました。日英2言語で、どちらも津川さん自身が手がけたこの詩集。

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  8. 「第12回 アーモンドの花」ダブリンつれづれ / 津川エリコ

     外国に旅行中、それまで見たことのない花に偶然、遭遇するというのはその旅行を一層印象深いものにする。いや、私の場合は、その花がその旅行の思い出を独占する感じになる。モロッコのマラケシュで私はジャカランダの花を初めて見た。大木に咲いた青い大きな花だった。

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  9. ​津川エリコ『雨の合間』 詩集制作も終盤に。色校正の過程をご紹介!【クラウドファンディング挑戦中】

    おかげさまで目標を達成し、プロジェクト期間も終了間近を迎えている『雨の合間』。詩集の制作も同様に、終盤を迎えています。今回は、色校正の過程をご紹介します。色校正には、簡易校正と本機校正があります。本機校正は、本番と同じ用紙やインクを使い、同じ環境で出校します。

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  10. クラウドファンディング目標達成のお礼

    【御礼】​津川エリコ『雨の合間』 クラウドファンディングの目標を達成しました

    新版『雨の合間 Lull in the Rain』は、鈴木成一さんにブックデザインをお願いしました。お願いするなら、鈴木さんしかない! と決めていました。

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