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森達也『ぼくらの時代の罪と罰』こどもの本棚(あさひかわ新聞)で紹介

先日も紹介したあさひかわ新聞に、「こどもの本棚」というコーナーがあります。
そこで『ぼくらの時代の罪と罰』が掲載されましたので、ご紹介します。

あなたは死刑存知派ですか? 廃止派ですか? 恥ずかしながら、私はこの本を読むまで考えたことがありませんでした。日本に死刑があり、執行されていることは知っています。冤罪があることも。

2009年から裁判員制度が導入されたのはご存じですよね? 成人国民は、裁判員に選ばれる可能性があります。特別な理由がない限り拒否できません。裁判員になると、殺人などの重大事件の刑事裁判に参加。有罪か無罪か、有罪の場合は刑の重さを決めることになります。守秘義務があり、評議内容は家族にも話せません。もし話してしまったら、懲役や罰金が課せられます。これまた深く考えていませんでしたが、焦りました。高校を卒業したとたんに、こんな重責を与えられる可能性があるなんて。知らなかった!では済みません。無知の怖さを強く感じました。

死刑を廃止する国が増えている一方、日本は厳罰化の方向へ進んでいます。世論の結果だそうです。世論を盛り上げているのはメディア、そのメディアを操作しようとしている政府。森さんは、死刑や裁判制度、世界情勢などを並べ、死刑は必要なのか? 情報とは、世論とは何なのか? 自分で考えて欲しいと言っています。すぐに結論を出すのではなく、自分で考えること。そして、考える材料として、たくさんの視点を持つことの大切さを教えてくれています。それは日常生活でも重要なこと。「なぜ?」を大切にし、知る努力、考える努力を続けなければいけないと改めて感じました。(広瀬久美子・こども冨貴堂)

(あさひかわ新聞 6月14日号より転載)

『ぼくらの時代の罪と罰』森達也/著 ミツイパブリッシング 1980円(税込)

 

そして、『ぼくらの時代の罪と罰』はおかげさまで2刷になりました! 考える力がつく一冊。親子でもぜひどうぞ。

ぼくらの時代の罪と罰 増補新版きみが選んだ死刑のスイッチ

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