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オリンピックを止めよう声明文 – 女性障がい者たちとその自立を応援する人たち一同

『自分がきらいなあなたへ』『多様性のレッスン』を小社より刊行している安積遊歩さんらのグループが表明した「オリンピックを止めよう声明文」をご紹介します。

SNS投稿機能を使わず、口コミで賛同人を募ったところ、1000人以上!の方々が賛同を表明しました。
その会見は、NHKのネットニュースでも報じられました。

“東京五輪・パラ 開催中止を” 障害のある女性らが声明
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210707/k10013125041000.html

このグループは今後も、ご活動を続けていくそうです。
一人一人があきらめず、できることを継続していくこと。
安積遊歩さんがおしえてくれる大切なことの、一つです。


オリンピックを止めよう声明文
女性障がい者たちとその自立を応援する人たち一同)

 私たちは女性障がい者たちとその自立を応援する人たちの声を結集して、このコロナ禍でのオリンピックの開催を止めたいと願い、行動しています。

 私たち女性障がい者は歴史上長い間、親元か施設に隔離され、人として生きるさまざまな自由を阻まれてきました。そんな中ようやく40年くらい前から、地域に出て隔離、排除されることのない生活を少しづつ実現してきました。街の中のアクセスを整えたり、暮らしのさまざまを介助者と送るために介助料の獲得を実現したり、障がいを持つ女性たちがこの社会に果たしてきた役割は、決して小さくはありません。しかし障がい者権利条約でも障がいを持つ女性という項目があるように、私たちの置かれている状況はまだまだ過酷です。

 特に1年半前からのコロナ禍で、命の危険にさらされるという高いリスクの中、予防策をそれぞれに講じて生き延びてきました。そんな中、昨年のオリンピックは延期となり、ほっと胸を撫で下ろしたのも束の間、今年のオリンピック開催に向けての政権の有り様は、驚きを通り越して恐怖すら感じるものです。政治は、一人一人の命を大切にするためにあるものではないでしょうか?国際的にも非難が少しづつ高まっている状況を鑑み、猪突猛進のごとくに開催に突き進むのではなく、私たちの声に誠実に耳を傾けてください。開催中止という懸命な決断と実行を心から望んでいます。

【呼びかけ人】
安積遊歩(自立生活センター札幌理事)
中尾悦子 (自立生活センターリングリング代表)
長位鈴子 (NPO沖縄県自立生活センターイルカ代表)
藤原久美子(自立生活センター神戸Beすけっと事務局長)

私たちは生きていたいという思いさえ、少しずつはぎとられてきた〜オリンピックに抗議する 安積遊歩

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