最新記事
5.22020
【YouTubeライブ振り返り】スウェーデンのLGBT+事情を語る『ぼくが小さなプライド・パレード』刊行記念
「ひとりひとりが、小さなプライド・パレードなんだと思います」
コミュニティのための居場所に行けない、つらい日々。
でもオンラインでいろんな工夫が生まれていますよね!
LGBT+フレンドリー先進国・スウェーデンのLGBT+事情を語るYouTubeライブを4月25日に開催しました。
日本で留学・勤務経験があり、毎年日本に来ているというスウェーデン人のソフィア・ヤンベリさんによる新刊『ぼくが小さなプライド・パレード 北欧スウェーデンのLGBT+』の刊行記念イベントでした。
なぜスウェーデン人が日本でLGBT+の本を出すの?と思った方もいると思います。
その理由の一つは、北欧の国スウェーデンが、世界有数のLGBT+フレンドリー先進国だからです。
たとえば、
- スウェーデンでは、LGBT+であることは、もはや物議をかもすことではない
- ストックホルムなど都市部の若者のあいだでは、「彼氏いる?」「彼女いる?」ではなく「彼『か』彼女はいる?」と言う
- 法律で保護されている
のです。(法律の話など詳しいことが気になったらぜひ本を手にとってみてください!)
さてここでは、この本のタイトルについて、著者であるソフィアさんのトークを元に、ご紹介します。
この本には、ホモセクシュアル、バイセクシュアル、トランスジェンダーの他にも、様々なアイデンディディをもつLGBT+のインタビューがたくさん収録されています。
そのインタビューの一つで、ソフィアさんの友人のゲイの青年がこう言いました。
「プライドパレードにはあまり参加したくなくて、ゲイバーにも行かないから、ムーブメント(運動)をサポートしていない。それが恥ずかしい」。
それを聞いたソフィアさんは、言いました。「オープンに過ごしているだけで、それもムーブメントのためになると思うけど?」
すると彼の表情が明るくなって、
「そうね!ぼくが小さなプライドパレード!」
と言ったそうです。
その彼の言葉が、この本のタイトルになりました。
ライブでは、ソフィアさんは続けてこう語ります。
「その彼の言葉をタイトルに選んだのは、LGBT+の人は誰でも、自分らしく生きるだけで、ムーブメントのためになっている。つまり、自分以外のLGBT+の人のためになっている。そう私は信じているからです」
LGBT+の人が、その人のままでいるだけで。
それだけで、だれもが小さなプライド・パレード。
そんなメッセージが、このタイトルにこめられています。
当日の動画はこちら!