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4.182020
LGBT+のフラッグには色んなデザインがあるのをご存知ですか?
LGBT+コミュニティに属する方はご存じかと思いますが、レインボーフラッグ以外にも、それぞれのコミュニティをあらわすフラッグ(旗)があります。
『ぼくが小さなプライド・パレード』のカバーでは、さまざまな旗を手にパレードする人々を描きました。著者のソフィア・ヤンベリさんのアイディアです。
まずはもっとも有名なレインボーフラッグ。
ゲイの象徴とされています。(なおゲイ Gay は、男性同士、あるいは男女問わず、同性愛の同義語として世界で使われています)
1978年、ゲイでドラァグ・クイーンだったアーティストのギルバート・ベイカーが、ハーヴィー・ミルクに言われて制作したのが始まり。空にかかった虹を旗に見立ててデザインしたと言われています(注)。
そのほか、レズビアン、バイセクシュアル、トランスジェンダー、パンセクシュアル、Aセクシュアル、インターセックス、ノンバイナリー、ジェンダーフルイド、Aジェンダーのフラッグが出てきます。
本に登場するホルギャーさんは、お母さんと初めてプライドに参加したときのエピソードを話してくれます。旗が売っていたので「『パン』の旗がほしい」と言うと、お母さんは「パン」の意味を知りませんでした(「パン」はパンセクシュアルの略で複数のジェンダーに惹かれること)。そこで意味を説明したら、「それって私のことじゃない!」とお母さんが驚いたそうです。
LGBT+が「あたりまえ」になるには、可視化(見える化)することが必要、とはよく言われますが、フラッグはすごく使えるツールであると、改めて感心します。
注)https://www.britannica.com/story/how-did-the-rainbow-flag-become-a-symbol-of-lgbt-pride
【新刊情報】ソフィア・ヤンベリ『ぼくが小さなプライド・パレード 北欧スウェーデンのLGBT+』LGBT+フレンドリー先進国・スウェーデンの当事者たちが語る、愛と勇気のリアル・ストーリー。 https://mitsui-publishing.com/newrelease/pride-parade