三砂ちづる

  1. 「第12回 ウィピル(前編)」グローバルサウスの片隅で/ 三砂ちづる

     ウィピルがつないでくれたご縁だなあ、と思った。ウィピルはグアテマラの民族衣装の上衣である。

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  2. 「第11回 きものふたたび」グローバルサウスの片隅で/ 三砂ちづる

     また、きものを毎日着始めた。竹富島に移住して半年が過ぎた7カ月目、2024年11月、世持御嶽(ユームチオン)で種子取祭(タナドゥイ)が行われた。種子取祭は“きのえさる”のトゥルッキから“みずのとみ”のムヌンまで、十日間にわたって行われる島で最も大きな祭りである。

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  3. 「第10回 荷物の多さについて(後編)」グローバルサウスの片隅で/ 三砂ちづる

     西アフリカのコートジボアールのワークショップに出張したことがある。コートジボアールも、すてきな布地を作っているファッショナブルなところとして知られていたが、西アフリカ全般、フランス植民地だった影響もあるのか、とにかくおしゃれがすごい。

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  4. 「第9回 荷物の多さについて(前編)」グローバルサウスの片隅で/ 三砂ちづる

     旅支度について。どこかに出かける時、荷物を作ると思う。荷物を持ってくれるお付きの人がいつでもいればいいのだが、そんな人をいつも従えている人などこの民主社会にあってほとんどいないので、みんな荷物を自分で持つ。

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  5. 「第8回 アオザイ」グローバルサウスの片隅で/ 三砂ちづる

     世界で最もエレガントでセンシュアルな民族衣装、として名高い、アオザイ。ベトナムの民族衣装である。スタイルとしては長いチュニックにパンツ、とも言えるスタイルであり東南アジアに広がる巻きスカート系の伝統衣装とはかなり違う。

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  6. 「第7回 衣服にひかれていく(後編)」グローバルサウスの片隅で/ 三砂ちづる

     雨の日に着物を着る時の足元は、まずは、いわゆる利休下駄に爪皮、と呼ばれるカバーをかけるのがよい、と教えてもらっていた。利休下駄というのは、細い二枚刃の付いている下駄で、それはそれは、格好が良い。

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  7. 「第6回 衣服にひかれていく(前編)」グローバルサウスの片隅で/ 三砂ちづる

     あえてひらがなで「ひかれる」と書いてみた。ある衣服にひかれる。ひかれるのだ、どうしようもなく。これが着たい、これを身に付けたい、これが好きで気に入っている。それはもう一体どこからきたのかわからない。霊的なもの、としか言いようがない確かさと輝きを持って私たちに迫るので、抗えない。

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  8. 「第5回 キラ」グローバルサウスの片隅で/ 三砂ちづる

     チベット仏教の国、ブータンは、標高の高いところにある国だから、気温は下がる。いかなる意味でも熱帯の国ではない。ブータン国民は民族衣装をよく着ている、というか、ブータンでは公式の場では、キラとゴという民族衣装を着なければならないことになっている。

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  9. 「第3回 ブラジルの民族衣装(前編)」グローバルサウスの片隅で/ 三砂ちづる

     アジアの民族衣装が好きだった。アフリカのものも好きだ。とにかく民族衣装に心奪われてきた。国際保健、という仕事を選んでいたから、いわゆる現在グローバルサウスと呼ばれており、一昔前は第三世界と呼ばれていた国々に出かけることが多かった。

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