最新記事
5.72018
【イベント】6月16日開催 スウェーデンの”分けない”教育 Vol.2 学校は社会のミニチュア @品川
少子高齢化や不況を乗り越え、急成長を遂げる北欧の高福祉国家・スウェーデン。彼らはなぜワークライフバランスを保ちながら経済成長、多文化共生、持続可能性を同時に実現できるのでしょうか?
今年3月に上梓された、『みんなの教育-スウェーデンの「人を育てる」国家戦略』(ミツイパブリッシング)では、「起業家精神教育」「アウトドア教育」「インクルーシブ教育」「主権者教育」「リカレント教育」の5つの観点から、スウェーデンの教育を掘り下げています。
各テーマに共通するキーワードが、「みんなの教育」=「分けない教育」。学校と実社会、戸外と室内を分けない、社会経済的な背景・性別・人種・宗教などで子どもたちを分けない、ライフステージによって分けない・・・。
各章の執筆を担当された方と共に書籍の内容を深めながら、日本の教育システムを新たな角度から見直し、日本のさらなる発展を導くヒントを探ってみませんか?
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【連続ワークショップ開催予定】
第1回:5/19(土) 川崎一彦氏 (第1章:起業家精神教育) →今回の募集
第2回:6/16(土) アールベリエル松井久子氏 (第3章:インクルーシブ教育)
第3回:9/30(日) 鈴木賢志氏 (第4章:主権者・民主主義教育)
第4回:11/3(土) 澤野由紀子氏 (第5章:リカレント教育・生涯学習)
第5回:11/17(土) 西浦和樹氏 (第2章:アウトドア教育)
第6回:12月 共創型ワークショップ
※第1回〜第5回は主に書籍の内容を深めること、第6回は今後のアクションを考えることを主眼に置いています。
※上記内容や日程は、予告なく変更となる場合がございます。
※第2回以降の開催については、決定次第、Facebook(https://www.facebook.com/lillaturen)またはPeatix上でご案内します。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
第2回:学校は社会のミニチュア
~現場教師の目からみた、個を尊重しながら連帯感を育むスウェーデン社会が目指すもの~
「一人ひとり違う人間を尊重し、かつ連帯感を育てる」というコンセンサスが浸透しているスウェーデン社会。目指すのは「同等の価値がある教育(likvärdig utbildning)」です。
スウェーデンにおけるインクルーシブ教育は、日本でいう「障害の有無で教育を分けない」という意味に限りません。スウェーデンの学校では「みんな違う」のが当たり前。幼少期、小学校低学年から、一人ひとり違うということを学びます。協調性も大切ですが、自由に自分の意見を表明し、お互いを尊重し、そして助けあうように教育されます。
また、学校は市民を養成する場であり、社会のミニチュア。日常の生活の中で問題意識をもつことが小さい頃からトレーニングされ、問題を話し合う機会が学校でも与えられ、話し合って行動すれば小さな変化があるという実感を持つ経験を積み重ねています。学校教育全般を通して、民主主義の考え方を体得し、実践していく場なのです。
今回は、第3章「スウェーデンの学校とインクルーシブ教育」を執筆されたアールベリエル松井久子氏をお招きし、日本とスウェーデン両方の教育現場を知る現役教師ならではの視点から、スウェーデンが目指すインクルーシブ教育について紹介いただきます。
日本においても、2020年の学習指導要項改訂で「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)」が大きく取り上げられています。企業では、複雑で変化の激しい社会で新たな価値を創造し続けるために、互いの異なる背景を尊重しつつ、一人ひとりが多様な経験と得意分野の能力を伸ばしていくことが求められています。
教育現場のみならず、子育てや会社組織に至るまで、これから必要な力を育む方法として示唆に富むスウェーデンのインクルーシブ教育を紐解いてみませんか。
【こんな方におすすめです】
・北欧の教育方法・システムに興味・関心のある方
・子どもの教育・支援を行う立場にある方
・個を尊重しながら連帯感を育むという、新たな視点に立った人材育成をお考えの方
【会費】
3,000円
※第1回(5/19開催)に申込みされた方は、リピーター割引2,700円となります。
※チケット購入後のキャンセルは承っておりませんので、ご注意ください。なお、他の方へお譲りいただくことは可能です。
※学生の方々を対象に、運営をお手伝いいただく代わりに参加費を無料とさせていただくボランティア枠を設けております。詳細はお問い合わせください。
【会場】
東京都港区港南1丁目8番35号 コクヨ株式会社 品川スタジオ
【注意事項】
当日は会場入り口に13:15(遅刻厳禁)でお願い致します。
会場の都合上、この時間を逃すと中に入ることができませんので、ご注意ください。
主催:北欧の教育・学びLilla Turen
企画:新谷舞子, Universal Research Laboratory, Nordic Inspirations
後援:ミツイパブリッシング
協力:スウェーデン社会研究所
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【イベントスケジュール】
第一部:話題提供(スウェーデン・トゥンバ高校教諭 アールベリエル松井久子氏)
スウェーデンが目指すインクルーシブ教育の特徴
~スウェーデンの高校生へのインタビューやスウェーデン式授業のデモンストレーションも交えて~
第二部:「一つの問い」を軸にしたミニワーク・質疑応答
*内容は、予告なく変更になる可能性があります。
*途中、スウェーデンの家庭や職場で大事にされているコーヒーブレイクFika(フィーカ)の時間をはさむ予定です。
*事前に書籍をお読みいただいてからご参加いただくと、より深まる内容となっております。
▼『みんなの教育-スウェーデンの「人を育てる」国家戦略』購入はこちらから
https://mitsui-publishing.com/product/minna
――――――――――――――――――――
【登壇者プロフィール】
アールベリエル松井久子 氏
スウェーデン・トゥンバ高校教諭。お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修了、学術修士。瀧野川女子学園高校教諭を経て1994年より在スウェーデン。ストックホルム教育大学等で教員養成の再教育を受け、ストックホルム日本人補習学校講師、ストックホルム大学非常勤講師等を歴任。
――――――――――――――――――――
【主催】
北欧の教育・学びLilla Turen (リラ・トゥーレン)
「創造性」「起業家精神」「民主主義」といったキーワードを軸に、北欧の教育・学びにまつわる情報をWEB・ワークショップを通してゆるやかに発信中。
【イベント】5月19日開催 スウェーデンの”分けない”教育 Vol.1 〜not Devide but Share〜 @品川