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【メディア掲載情報】「家で生まれて家で死ぬ」が矢島助産院新聞に掲載されました


2018年1月1日掲載

 

本文

2016年12月、津田塾大学でシンポジウムが行われました。
タイトルは「東京多摩地区からはじまる 家で生まれて家で死ぬ」。
シンポジストは矢島助産院矢島床子さん、新田クリニック新田國夫先生、森のようちえん佐藤有里先生。ファシリテーターは津田塾大学三砂ちづる先生、東京大学(当時)松崎政代先生。とっても感動したシンポジウムでした。

矢島さんはご自分が家で産んでいます。出産をした後のいつもの風景、いつも通りの朝、日常で、愛おしさと自信の中で育児をスタート出来たそうです。また、出産のときに自分だけについていてくれた師匠の手の動きや感覚は今でも覚えていて、矢島さんの原風景となっています。そしてそれが矢島助産院の原点ともなっています。
新田先生は、家での看取りを行っており、現状を伝えてくれました。病院での死、在宅での死の比率は、1975年に逆転し、出産と同じようにいまでは病院が多くなっています。
佐藤先生は自宅出産の経験とお父様を家で看取られた経験を、三砂先生は癌を患っていたご主人との生活、家で看取られた経験をお話ししてくれました。

人生で誰もが経験する生と死。

自宅出産のお手伝いをしていますが、自宅での看取りのイメージがあまりなかった私。きっと自宅出産のハードルが高いと感じられるように、在宅での看取りも少し遠い存在のような気がしていたのだと思います。ただ、生活の延長にあるのは自然なことなのかもしれない、と感じられました。そしてそれが出来るのはとても幸せなこと。当人だけでなく、その場に立ち会うことで、共に生きていく、残されていく人を支えられる感情も芽生えます。もちろん、誰でも出来るわけではなく、支えてくれる施設やサポートしてくれる方などの条件はあるかと思います。
だからこそ、可能な場合の選択肢のひとつとして知ってほしい。

「自宅出産」「在宅医療」というとあまり実感のない言葉かもしれませんが、「家」「生活」と言葉が違うだけでとても当たり前のように感じられる気がしませんか?

シンポジストが大切な人を考えながら、所々言葉をつまらせながら話しているのを聞き、自分も大切な人を想いながら聴いていました。

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講演会のほぼすべてがこの1冊にまとまってます!
「自然に産み、自然に看取られたい!」今だから考えてみたいテーマ。産み方、死に方、生き方にこだわりたい。ぜひ、読んでください。(矢島床子)

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