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9.262018
【イベント紹介】シブヤ大学にて『みんなの教育 スウェーデンの「人を育てる」国家戦略』の共著者、澤野由紀子さんの特別授業
『みんなの教育』第5章、「スウェーデン発の『リカレント教育』と『生涯学習』」を執筆する澤野由紀子さんがシブヤ大学で特別授業を担当します!
シブヤ大学12周年特別授業
3限目:「学び続ける大人」の未来を考えよう
先生 : 澤野 由紀子 [ 聖心女子大学文学部教育学科教授 ]
日時 : 2018年9月29日(土)15:30〜17:00
教室 : 聖心女子大学参加費 : 無料 定員 : 60名 参加対象 : どなたでも【満員のため受付終了】
あなたが今、学びたいことはなんですか?
それを学ぶための場所はありますか?
この授業ではスウェーデンの生涯学習の事例を通じ、「学び続ける大人」について考えます。
人生100年時代と言われる現代日本、平均寿命の向上で私たちが社会と関わり合う年数は増え、変化していく世の中に対応するよう求められています。人々は変化していく社会とのギャップを感じ、それを埋めるように学びを求めるようになっているのではないでしょうか。
日本政府は、リカレント教育という言葉で大人の学び直しを拡げようとしています。
リカレント教育でポイントになっていることは、仕事の役に立つ知識や経験を積むこと。
給料が上がったり、より条件の良い仕事に就いたりするための学習を勧めているのです。
しかし、長期雇用の前提がなかなか変化しない日本社会で、このような仕事のための学びが定着するでしょうか?
そもそも、私たちが求めている学びってそういうモノでしたっけ?
仕事には関係ないけれど、自分にとって必要な趣味や社会にとって大切な文化活動について知りたいと思った時の「学び」はこれからどうなっていくのでしょう。
スウェーデンでは、大人になってからも学びの機会を多く得ることができます。
フォークハイスクールという寮も完備した学校で、成人教育が行われています。
大人の学び直しができる制度が整っているのです。
各町にはスタディーサークルという市民が集まりがあり、公共機関から支援金をもらいながら、あるいは自分たちの資金で活動しています。スタディーサークルの活動内容は読書会やガーデニング、スポーツ、詩歌の制作など様々。主要な駅にはスタディーサークルのための施設があり、登録した市民なら誰でも学びの場所として利用できるのです。
当日は、聖心女子大学の澤野先生がスウェーデンの生涯学習と日本の現状について講義をします。
講義の後、グループワークを行い、みなさんで「学び続ける大人」について話し合います。
勉強する人のことをあらわす英単語”student”は、ラテン語の”studeo”が語源です。
“studeo”には「情熱・熱意をもつ」という意味があります。
私たちはこれから、どんなことに情熱を傾け、なにを学んでいくのか、
その学びを実現するためにはどんなことが必要なのか、澤野先生と一緒に考えましょう。
【授業の流れ】(予定)
・スウェーデンと日本の生涯教育についての講義
講師:澤野 由紀子先生(聖心女子大学文学部教育学科教授)
・これからの「学び」についてのグループワーク
・ワークショップの講評
・クロージング/記念撮影
【関連書籍】
『LIFE SHIFT―100年時代の人生戦略』 リンダ・グラットン アンドリュー・スコット (東洋経済新報社)
『みんなの教育:スウェーデンの「人を育てる」国家戦略』 川崎一彦・澤野由紀子・鈴木賢志・西浦和樹・アールベリエル松井久子 (ミツイパブリッシング)
(授業コーディネーター:田中佳祐)
<以上、シブヤ大学ウェブサイトより転載>
※本イベントは満員のため受付終了しています。
※詳細はシブヤ大学ウェブサイトにてご確認ください。
http://www.shibuya-univ.net/classes/detail/1345/