アーカイブ:2024年 11月 08日

  1. 「第20回 巡礼」ダブリンつれづれ / 津川エリコ

     二〇二二年に日本へ帰国した時、最初に入った本屋で最初に目に入ったのは沢木耕太郎の『天路の旅人』だった。発行日を見ると発売されたばかりだった。迷わず買った。一九八六年に発行された『深夜特急』第一便以来、私は沢木の本に注意を払ってきた。彼がまだ旅について書いている、そう思うと心が躍った。

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