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第39回 勇気をふりしぼって、行動してみて

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遊歩と宇宙の「自分がきらい」から「自分がすき」になる相談室画像
ペットが飼えるアパートに住んでいます。私も犬を飼っていますが、隣の家のペットの声に心が痛みます。窓を開けると排泄物のにおいがするほどです。変な鳴き声もいつも気になっていて、あるとき室内をちらっと見たら、犬が猿ぐつわをはめられていてショックでした。助けてあげたいのですが、どうしたらよいでしょうか。(てぶくろ・19歳・学生)
勇気をふりしぼって、行動してみて

動物が大好きなのに、苦しんでいる動物を見るのは本当につらいですよね。

日本動物福祉協会というところで、動物110番の相談受付窓口があるようです。ネットで検索してみてください。

あまりに悪臭が強烈であれば、大家さんに相談に乗っていただくこともできると思います。

非常にむずかしいとは思いますが、なんとか犬を連れ出して、かわいがってくれる新しい飼い主を探せるといいのですが。

お近くに動物愛護センターがあれば、届けてみるという方法もあるかもしれません。ただその場合は、動物愛護センターに余力があるかも問題です。

たぶんあなたは、まっすぐに飼い主さんと交渉した場合、その犬がさらにひどい目に遭うことをおそれていらっしゃるのでしょう。人間も同様ですが、虐待している人を責めることは、解決にはならないことがほとんどです。だから人間の場合も、まずは引き離すことが、重要になるわけです。

動物も、被虐待の立場にあったら、逃げる以外に当面の方策はないでしょう。もし、何らかのときに犬が外に出ている場面があったら、犬に近づいて、心から話しかけてください。そして、上に書いたように、新しい飼い主を探すか、とにかく逃げることを犬に提案してください。

言葉を持たないいのちに語りかけることは、ほとんどの人は無駄だと思っていますが、いのちは、言葉を言葉で理解するのではなく、伝えようとする人の必死さを感じとるものです。あなたが、心の底からの愛情をもって逃げることを提案するならば、必ずや伝わるでしょう。

また、同じアパートに住む他の人たちがどう感じているかを少し聞いて、動かれるのはいかがでしょうか。あなただけが感じて悩んでいるのではなく、同じ思いの人が何人もいるかもしれません。

あなた自身の勇気や行動に依拠することが大きい答えとなり、あまり具体的なお答えにはなりませんが、どうぞ勇気をふりしぼって、行動してみてください。(遊歩)

安積遊歩(あさか・ゆうほ)
1956年福島県福島市生まれ。生後40日目で骨形成不全症と診断される。22歳で親元から自立。 1983年から半年間、アメリカのバークレー自立生活センターで研修を受け、ピア・カウンセリングを日本に紹介。 障がいをもつ人の自立をサポートする。2011年まで、再評価カウンセリングの日本地域照会者。 1996年に40歳で愛娘・宇宙を出産。優生思想の撤廃や、子育て、障害を持つ人の自立生活運動など、様々な分野で当事者として、からだに優しい生活のあり方を求める発言を続ける。 著書に『癒しのセクシー・トリップ』『車イスからの宣戦布告』、共著に『女に選ばれる男たち』など。

安積宇宙(あさか・うみ)
1996年東京都生まれ。安積遊歩の娘。母の体の特徴を受け継ぎ、生まれつき骨が弱く車いすを使って生活している。 小学校2年生から学校に行かないことを決め、父が運営していたフリースクールに通う。ニュージーランドのオタゴ大学在学中。

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